緑の中の癒し体験…『森くろCafe』

夏、真っ盛り。2010年7月18日、境川の黒坂オートキャンプ場で素敵な集いがありました。日差しがジリジリと照りつける日曜の午後ですが、ここ黒坂の森は特別。緑がつくる涼しい木陰は、とても心地良い空間です。キャンプに来ている方たちを対象に、都会では体験できない癒しのプログラム『森くろCafe』が開催されました。

今回の森くろCafeでは、三つの体験型メニューが行われました。ネイチャーボランティアプログラムでは、キャンプ場内を流れる小川の清掃をします。川の流れを妨げる大きな枯れ枝などを取り除いてきれいにします。ここは力のあるお父さんたちが大活躍。軽トラック一杯分の枯れ枝が集まりました。子ども達も小さい枝拾いを手伝って、体を動かしながら自然を体感します。自ら小川をきれいにすることで、森への愛着も一層深まったのではないでしょうか。こうしてすっかりきれいになった小川に入って、みんなでサワガニを探します。探し方や、雌雄の見分け方を教えて下さるのは、管理人マンキーさんの旦那様。プログラムのお手伝いをして下さいます。冷たい川に入るのは気持ち良いし、子ども達、もう夢中です!

川から上がったら、今度はクワガタ捕りのレクチャーです。旦那様が教えて下さった捕り方は…、正直ちょっと意外なものでした。へぇ~、そんな方法もあるのかぁ…ふむふむ…。説明を聞く子ども達の顔は真剣そのものです。ふと、隣を見ると、お父さん達はもっと真剣に聞き入っていました!

キャンプ場の入口付近に戻ってくると、管理人のマンキーさんが、ヤマウドの天ぷらを揚げて下さっていました。体験型メニューの二つ目、アウトドアティータイムの始まりです。みんな揚げたてのヤマウドをほお張って舌鼓。大人はもちろん、子ども達も「ちょっとほろ苦くて美味しい!」なんて喜んでいました。実はこのヤマウド、マンキーさんのお父様が畑で作られているものなんです。野性のものを試行錯誤しながらこの地に根付かせ、完全無農薬の状態で栽培しています。お父様の作ったヤマウドは、太くて立派で風味も強いと評判です。「日本一のヤマウド農家になりたい。」とおっしゃるお父様。見晴らしの良いヤマウド畑を見せていただきました。「この地はヤマウドに合っていたと思う。」と語る優しい笑顔から、ご自慢の畑への愛着が伝わってきました。

さて、ティータイム中に、子ども達がワクワクするするイベントが行われました。昨夜のうちに旦那様が捕まえておいたクワガタやカブトムシを、一人一匹ずつ貰えるのです。ジャンケン大会をして、勝った人から虫を選べます。ジャンケン勝負も、虫を選ぶのも、みんな真剣!クワガタ・カブトムシの人気って、やっぱりすごいんですね~。モゾモゾ動くクワガタを小さな手のひらに乗せて、どの子も満足そうな笑顔を見せてくれました。

これらのメニューと平行して、モノつくりの体験プログラムも行われました。こちらはお母さん達が中心になって参加。キャンプ場に咲いているラベンダーを摘んできて、ラベンダーバンドルズを作りました。ラベンダーの爽やかで甘い香りが辺り一帯に広がります。呼吸をする度に、気持ちがほぐれていくようです。日常の疲れも吹っ飛んでしまうような、癒しの効果。自然の力ってすごいなって実感しました。

参加者のお一人から頂いた大きなスイカをみんなで頂きました。豪快にほお張る子ども達の顔が、実に生き生きとしています。自然に触れて、ちょっぴりたくましくなったのかな?来たときよりもワンパクな表情をしているのが嬉しいです。虫を捕ったり、カニを捕ったり、森の中で遊ぶのは本当に楽しいですね。親子揃ってなら、なおの事。子ども達はもちろん、お父さんお母さんも普段とは違う表情をされていたのではないでしょうか。皆さんとってもいい笑顔をされていました。

「黒坂の森の中で、ちょっとお疲れモードのココロとカラダを浄化してほしい…」 森くろCafeの企画からは、管理人さんの人を労わる気持ちが伝わってきます。マンキーさんは人生を前向きに楽しんでいる素敵な女性。虫取り達人の旦那様のことは尊敬してしまうし、ヤマウド名人のお父様は笑顔が温かいし…。今日1日で、すっかり黒坂オートキャンプ場の大ファンになってしまいました。森くろCafeは不定期で開催されているようです。森に癒されてみたい方、是非一度参加されてみてはいかがでしょうか。(取材:さっさ)

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