福光園寺のコンサート

2013年7月29日UP

7月29日。苗場では、国内外から多数のアーティストが参加する毎年恒例の野外ロックフェスティバルが今年も開催されていた。
遠く離れたここ笛吹市の福光園寺でも二人の音楽家によるライブパフォーマンスで会場は熱気に包まれた。
岩崎けんいちとオグラによる「小学43年生とインチキ廻しオルガン イワケン対オグラなんか妖怪」である。

鐘楼門(笛吹市指定文化財)の下でコンサートの幕が開けました。

岩崎けんいちさんは音楽のほか、慈善活動にも積極的に取り組んでいる。活動で得た収益をもとにカンボジアで学校を建設し運営を支援し、たびたびカンボジアを訪れ親交を暖めている。
自身の体験や人生観をテーマにした歌が多く、この日も「健康ランドのうた」や四国お遍路八十八箇所巡りで感じた歌、影響を受けた故・忌野清志郎さんのカバー「宝くじは買わない」(RCサクセション:1970年)などを披露。

オグラさん、演奏法が謎な手廻しオルガンを奏で、軽快なリズムを刻むユーモアに溢れた「それゆけ!貧乏紳士」や叙情的な歌、昭和歌謡を披露。

夜の帳が下り、辺りは幻想的な雰囲気に包まれた。

最後は、お二人による演奏で坂本九さんの名曲「上を向いて歩こう」を会場のみんなで合唱。
コンサートに訪れていた人たちには笑顔が絶えなかった。
音楽の持つ力は、言葉のそれよりも強く、世界共通のもので人々の心の奥深くまで響く。
リズムは生活を刻み、メロディは喜怒哀楽を如実に表現する。
初めて聴く音楽に触れ、心に感じるものは違えど、手拍子を取り、一緒に歌う。純粋に楽しめたと思うからこそ笑顔。
人々の満足した表情を見れば、規模なんか関係なく、苗場のロックフェスティバルに決して引けを取るものではないことを感じさせてくれました。

福光園寺ではお寺特有の法話・勉強会、瞑想・写経といった内容以外にコンサート・落語、ヨガ教室など様々なイベントを独自に展開しています。
参加する人々が笑顔で元気になれる交流の場の提供、地域の活性化や絆づくりの推進を目指した活動がコンセプト。
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