地域資源の掘り起こし座談会(第1回)

2月28日(日)、いちのみや桃の里ふれあい文化館において「ふえふき市民協働・男女共同参画ふぉーらむ2010」が開催。そのプログラムの一つとして、ふえふき旬感ネットの主催による「地域資源の掘り起こし座談会」が開かれました。

座談会は、市内各地に地域資源として或いは宝物として埋もれているものや取り組み活動など有形無形に関わらず、それらを話し合いの場を通じて共有し、市民間の協働による新たなまちづくりへの一歩にすることを目的に開会。当日は、個性的なアイデアとチャレンジ精神で活動する若手集団や、これまで培ったキャリアを生かしながら活動を行っているグループなど、それぞれの地域で積極的にまちづくりに取り組んでいる各団体の方々にお集まりいただきました。

まず、開会にあたって、ふえふき旬感ネットの小河内が挨拶。続いて、ファシリテーター(座談会などにおいて中立な立場で話し合いに介入しながら意見の合意形成を促進する人)の中村洋一氏の自己紹介がありました。その後、各地域からご参加いただいた方々が活動内容を紹介。それぞれの地域において、どのようにまちづくりに取り組んでいるのか、これまでの活動状況や課題などを紹介していただきました。各団体の活動内容等については次の通りです。

参加団体の紹介

■「桃夭(とうよう)」(一宮地区)

桃夭のパンフレット

鎌倉にて桃の花を無料配布したり、湘南地域の飲食店とのコラボレーション企画「Peachy Peach Fair」では桃を使った究極の創作メニューを通じて一宮の桃をPR。

■「いさわ温泉観光の駅」(石和地区)

源泉を利用した温泉カレー

石和温泉の温泉水を使ったオリジナルメニュー「いさわ温泉カレー」による町おこしや、いさわ温泉観光の駅駐車場にて軽トラックによる地場産品の販売等を企画。

■「蓮根栽培農家」(石和地区)

レンコンの収穫作業

石和町内でかつて盛んに行われてきた蓮根栽培に今なお取り組み、長年にわたり地域の特産品としてのブランド価値を守り続けています。

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■「春日居クラブ」(春日居地区)

桃カレー

地元エリアのハイキングを企画、実施。また、桃の袋かけ、収穫、瓶詰めなど地元特産の桃に関わる体験イベントを開催。また、桃を材料にしたオリジナルメニュー「桃カレー」を開発。

■「桑戸桃たろう倶楽部」(春日居地区)

休憩所

「JR駅からハイク」に協賛し、ハイキング参加者に休憩所や桃の花などを提供。春日居町駅~大野桑戸橋のピーチライン沿いに菜の花を植栽するなど地域の環境美化に取り組んでいます。

■「わいわいスポーツクラブ」(境川地区)

泥んこレース

地域の子供たちにトランポリンや軽スポーツを指導。独自の手作りのお祭り開催なども実施し、スポーツだけにとどまらず、まちづくりにも取り組んでいます。

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■「NPO法人Hope笛吹」(石和地区)

石和温泉駅前での案内

地域の活性化を目的としたイベントを企画、実施。また、自社発行のフリーペーパー「Hope」にて地域の情報を発信。託児所の運営を通じて子育てのしやすい環境づくりにも取り組んでいます。

■「すずらん湧水観光企画」(芦川地区)

湧水

数百年前より湧出する芦川源流「すずらん湧水」の環境整備と維持管理活動に取り組み、この地の利を生かし、私設観光案内所として観光情報の発信を行っています。

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■「NPO法人ふえふき旬感ネット」(八代地区)

ふえふき旬感ネットが企画・製造した笛吹産の干しぶどう

桃の開花情報をはじめ、市内の様々な旬の情報をWebを中心に発信。また、桃や葡萄などの地域資源を活かした新たな特産品開発を行っています。満開の桃の花を楽しみながら歩くプログラムを毎年実施。

 

 

 

※なお、「ボランティアガイド笛吹」「HappySpaceゆうゆうゆう」「社会福祉協議会」の方々も当日参加という形で座談会に加わっていただきました。

各団体の活動状況などが紹介された後、それらの内容に対する質問や課題への対策などについて意見交換がなされました。その中でも特に、芦川町の若彦トンネル開通に伴い交通環境が大きく変化する中で、笛吹市全体としてまた各地域において観光の面で今後どのような取り組みが必要であるかなど、地域資源を活かした観光のあり方について様々な意見が聞かれました。

1時間半という限られた時間枠の中で、問題の解決方法や今後の具体的な方向性などを見出すまでには至りませんでしたが、将来に向けて笛吹市全体で力を入れて取り組まなければならない課題などが話し合いを通じて確認することができました。

また、この座談会を新たなまちづくりへの一歩であると開会趣旨にも位置づけているように、今回、各地域の取り組みを知ることができたことは非常に大きな価値があったと思います。これまでほとんど触れあうことのなかった他の地域の方のお話しを聞くことによってお互いが身近に感じあうことができ、これを一つのきっかけとして新しいつながりや新しい動きが生まれたら幸いです。そしてこの座談会を一過性のものに終わらせないように、今後、第2回、第3回と継続して話し合いの場を作ってゆきたいと閉会の挨拶の中でも話しましたが、おそらく参加された皆さまも同じ思いを抱かれたのではないでしょうか。

今回、様々な意見を聞かせていただき、これからの笛吹市に何が求められているのか、何をすべきかなど、いろいろ感じることができ、とても有意義な座談会となりました。参加された皆さまも少しでも有意義な時間を過ごせたと感じていただけたら、大変うれしく思います。最後に、座談会にご参加いただいた皆さま、また、開催にご協力をいただいた関係者の皆さまに、厚く御礼申し上げます。

 

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