「熟柿」

熟柿

里古りて 柿の木持たぬ 家もなし (松尾芭蕉)

秋も深まる紅葉の時期、緑の色彩から赤・黄・茶色の山々へと変わります。また食べ物も非常に美味しい季節でもあります。笛吹市内では柿を持つどの家でも、年月を重ねた柿が大きく太くなって、赤々とした実を実らせています。熟した柿の実が自然に落ちるのを待つように、気長に時機が来るのを待つことを自然は私たちに教えてくれます。数多くの俳句を詠んだ松尾芭蕉ですが、この句は日本の原風景の代表に当たるものではないでしょうか。秋の澄んだ青空と柿のコントラスト、夕方のカラスの鳴き声が古里をさらに懐かしく思わせる。冬はもうそこまで迫っています。(ミーシャ/2010.11)

 

 

【熟柿】

熟柿

 

 

ページトップへ

〒406-0834 山梨県笛吹市八代町岡513-5 Tel.055-287-8851 Fax.055-287-8852
Copyright 2009-2012 Fuefuki-syunkan.net. All Rights Reserved.