フラワーマーチ2010(前編)

フラワーマーチ2010(前編)

春のやさしい陽光が降り注ぎ、まさに絶好のウォーキング日和となった4月10日。今年で第4回目を迎えたフラワーマーチが県内外から37名の方が参加され行われました。花々に彩られた田舎道を歩いたり、桃畑で農家の方たちとふれあったり…。桃源郷を眺めながら心地よい春のひと時を満喫した約8キロの全行程を、前編と後編に分けてレポートします。

散策ルート

御坂体育館駐車場 ⇒ 御坂中学校屋上 ⇒ 尾山区稲荷神社方面(鈴木清氏桃畑・保崎邦雄氏桃畑) ⇒ 福光園寺 ⇒ 花鳥山一本杉・開放桃畑(昼食) ⇒ 坂折神社 ⇒ 星石 ⇒ 石原専邦氏野外作陶展 ⇒ 花鳥の里スポーツ広場 ⇒ 御坂体育館駐車場
※桃の開花状況により、当初の予定から一部コースを変更しました

前編では出発地点の御坂体育館駐車場から昼食場所の花鳥山一本杉へ向かうまでの行程を紹介します。

午前9時。集合場所の駐車場に次々に車が到着し、参加者が集まってきました。軽トラの荷台に受付票やコース案内等のプリントを並べた即席のカウンターで受付を開始。参加者は県外からお越しの方が殆どですが過去に何回も参加されている常連さんも多く、大幅に遅れる方もなくほぼ全員が時間通りに集合場所まで無事に着かれ、受付完了。

出発前、参加者を集めて小河内代表が挨拶。「フラワーマーチ」の開催趣旨とスケジュールの説明のあと、本日ガイド役を務めてくださる笛吹市役所文化財課の望月さん、ボランティアガイド笛吹の小池さんを紹介。また、4年前の第1回から今回までなんと全4回皆勤参加の方などの紹介がありました。

体育館駐車場を出発したのは午前9時40分。予定の時刻より若干遅れてのスタートです。天気は薄曇りですが北の空には青空が覗いています。雲の向こうから春らしいやわらかな薄日が射し込んで、暑くもなく寒くもなく、また風もなく、これ以上ないというくらいの絶好のウォーキング日和です。

御坂中学校までの途中、早速満開の桃の前で足が止まりました。何といっても花は見頃、ここは素通りするわけにはいきません。しばし花を観賞してから中学校へ。そこでまず出会ったのが、メタセコイヤの巨木とその根元でお昼寝する「ぶーちゃん」。学校のマスコット的存在で普段から皆に可愛がられている猫ですが、今日は安眠を妨害されてちょっと困惑気味? 同じく人気者といえば、御坂町出身のロックバンド「レミオロメン」のメンバーは皆ここの卒業生。参加者の中には当然レミオファンも多く、玄関ロビーに設けられたレミオコーナー前では盛んにカメラのシャッターを切る姿が見られました。

出発からわずか5分、早くも最初の難所に遭遇しました。4階建ての校舎の屋上まで上がる階段です。参加者の中には途中の踊り場で一息つく姿も何人か見られ、エレベーターやエスカレーターに慣れてしまった我々大人達にとっては少々しんどかったみたいです。しかし頑張って登った分、屋上には素晴らしい眺望が待ってました。金網越しではありましたが、見渡せば360度の一大パノラマ。ここでガイドの望月さんから、周囲の山々の名前や笛吹市の見どころなどを紹介して頂きました。

午前10時20分に御坂中を出た後、次に尾山区の稲荷神社へと向かいます。途中、鈴木清さんの桃畑の中を通らせて頂き、いま盛んに行われている桃の受粉作業の様子や受粉用の羽ばたきを間近で拝見。少し歩いて、やはり受粉に追われていた保崎邦雄さんの畑へもお邪魔して作業の話などを聞かせて頂きました。普通は入れない桃畑の中を園主さんのご好意により特別に歩くことができました。この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

桜、菜の花、桃の花が一堂に咲き誇る稲荷神社前を過ぎたのが午前11時10分。そこから20分ほど歩いて福光園寺に到着。持国天、吉祥天、多聞天の三体は毎週土・日に参拝できるということで、ちょうど運よく見ることができました。なかでも全国的に見ても数少ない吉祥天の坐像は国の重要文化財で大変貴重なものだとか。トイレ休憩を終えて福光園寺を出ると、門前の桜が今まさに満開。そよ風に舞う花びらに見送られながら、花鳥山を目指します。

福光園寺から花鳥山の一本杉までは、おおむね緩やかな上り坂が続きます。進行方向右手に甲府盆地を見る感じで延々と坂道が続いているので、皆ゆっくりとした足取りで、時々足を休めつつ眼下に見える桃源郷の景色を眺めながら花鳥山を目指しました。(取材:しんたま)

後編へ続く

 

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