笛吹市食育イベント「芦川の食材で心も体も元気になるじゃん」

2010年10月20日(水)、冷たい小雨の降る芦川農産物直売所「おごっそう家」の軒先を借りて、笛吹市健康づくり課の栄養士さんたちが試食イベントを行いました。昨年開催された笛吹市料理コンテストの優秀作品「ガレットサンド」を作って、直売所を訪れたお客さんに試食してもらおうという食育活動の一環です。

笛吹市料理コ ンテストとは、市民が健やかで生きいきと暮らせるまちを目指し、食を通じた健康づくりを推進するため、広く笛吹市内外から料理レシピを募集したものです。この「ガレットサンド」は、「家族で食べたい手軽で簡単な朝ごはん」部門の優秀賞に選ばれました。そば粉で作るガレットにお好みの具材を挟んで食べる、簡単・美味しいレシピです。健康づ くり課では、夏にも境川直売所で同様の試食イベントを開催し、その時は「茄子とじゃこのサラダ」・「ナスのピザ風焼き」を試食してもらいました。いずれも「笛吹市でとれる食材を使った料理」部門の優秀賞に選ばれたレシピです。

料理コンテスト優秀作品レシピ(笛吹市パンフレットより)

雨のせいか、ぐんと冷え込んだ今日の上芦川地区。「おごっそう家」の広い軒先には、長テーブルとイスが用意され、試食コーナーが出来上がっていました。また、食事バランスガイドや料理コンテスト優秀賞レシピ集のパンフが並べられたテーブルの他、調理用テーブルの上にはホ ットプレート2台がスタンバイ。栄養士さん3人がそれぞれ作業分担して、ガレットサンドを作ります。

おごっそう家の広い軒先がイベント会場です

食育への取り組みパンフなどが並べられています

大きなタッパーに入ったそば粉100パーセントの生地は、前の晩に仕込んで一晩寝かせるといいようです。そば粉は予想外に粘りがあり、色も茶色くて蕎麦の色そのものです。 クレープを焼くように、薄くのばして焼いていきます。焼き上がったら、素揚げしたカボチャや地菜炒め(いずれも芦川産)、チーズやハムを挟んだり、フルーツのジャム(笛吹市産プルーンと黄金桃)などをつけていただきます。今日はガレットサンドの他に、芦川特産のほうれん草を使った「なめたけ和え」もセットで試食しても らいます。

ホットプレートを使ってガレットを焼いていきます

ほうれん草のなめたけ和え

小雨が降るお天気の中、お客さんの出足はどうかなと思いましたが、たくさんの人に試食してもらえました。そば粉のガレットを初めて食べたという人が多かったのですが、感想は概ね好評でした。ホットプレートで簡単に焼けるし、好きなものを挟んで食べるのもいいようです。午前10時半に店開きしてまもなく、二人連れのご婦人が試食をしてくださいました。芦川直売所には週一回のペースで訪れるという常連さんでした。芦川直売所の常連率はかなり高く、私が聞き取りをした範囲では、週一回必ず来るという方が多かったです。中には旅館のマイクロバスで買い物にきた団体さんご一行や謎の?ギターおじさんなど、なかなか興味深いお客さんがいっぱい!

おごっそう家には週一回のペースで買い物に訪れるというおふたり

試食会場は盛況で、栄養士さんも大忙し

試食のお礼にと、ギターで「影を慕いて」を演奏

試食が始まってまもなく、雨の中を芦川保育所の子供たちが合羽姿で来てくれました。現在、芦川保育所には6人の子供たちが通っているそうです。とても少ない人数ですが、芦川のチビッコは元気いっぱい!子供たちが来たというので、直売所の店長さんも顔を見せます。なぜか子供たちが一斉に「せんせ~!」。ん?先生・・・・?よくよく聞けば、店長さんは長年にわたり、芦川保育所の保母さんをなさっていたそうです。

さあ、子供たちは栄養士さんに自分の好きな具を挟んでもらい、みんな揃って「いただきまーす!」。おごっそう家にチビッコたちの元気な声が響きます。黙々と食べるチビッコたち・・・、でも中には、一口かじって微妙に複雑な顔(笑)をする子や挟んだ具だけ食べる子など、そば粉のガレットはちょっと大人の味過ぎたかなー ?

栄養士さんたちの手作り作品で遊びながら、食事バランスを覚えます

みんな揃っていただきまーす!

ん?ちょっと怪訝な様子でガレットを凝視(笑)

私も試食させていただきましたが、辛みそを塗った上に地菜炒めと素揚げカボチャが大変いい塩梅でおいしかったです。何と言っても、小麦粉とは違ったソバの風味が生きています 。話は脱線しますが、9月に視察研修で訪れた鹿沼市の直売所でそば粉を買い込み、なかなか使えないでいました。しかし今回の試食で、これはもうクレープ(いや、ガレット)を作るしかない!と光明を見出した次第であります(笑)。残念ながら、今回の試食で使ったそば粉は芦川産じゃないですが、芦川町では古くからコンニャクとソバが栽培され、特産品にもなっています。そば打ち体験やコンニャク作りができる「おてんぐさん」という体験施設もありますので、新そばの季節にぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

芦川の紅葉はまだ早いようですが、秋は少しづつ深まってきています。今、芦川農産物直売所では新鮮な野菜類はもちろん、山の恵みであるきのこ類や豊富な豆類、八代町産の「甲斐路」ぶどうなどが並んでいます。また、11月6日と7日は「収穫祭」も行われる予定です。

辛~い味噌を塗ったガレットの上にカボチャと地菜炒めのコンビ。おいしかった!

「くろっとう」と呼ばれるきのこ。説明や食べ方ガイドが便利

今が旬の「甲斐路ぶどう」も入荷中

おごっそうがいっぱいの芦川直売所で心も身体も元気に!笛吹市は今後も地産地消や食育活動を推進し、様々な事業に取り組んでいくそうです。芦川はこれから紅葉の季節。河口湖へ抜ける若彦トンネルが開通し、アクセスも飛躍的に良くなりました。旬感ネットでは「秋のアウトドア特集」を企画・取材中です。公開されたらぜひ参考にしてく ださいね!また、笛吹市内にある4つの農産物直売所をもっともっとたくさんの人たちに知ってもらえるように、私たち旬感ネットもお手伝いをしていきたいと思います。(取材:ちゃめ)

美しい芦川の紅葉(昨年のスナップ)。これからが見頃ですよ~

 

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