2009 笛吹の夏祭り 「二十日祭」レポート

町ぐるみで盛り上げる夏祭り!

7月20日のスタートから約1ヶ月におよぶ「笛吹市夏祭り」もいよいよ大詰め。8月20日は石和八幡宮の例大祭「二十日祭」が催されました。お祭りのプログラムを見ると、祭り好きにはたまらないラインナップ。踊りあり、神輿あり、お囃子あり…。お祭りに賭ける熱い“祭りびと”たちの伝統の技や心意気、また昔なつかしい縁日の雰囲気にふれあえると思うと胸が騒ぎます。しかも笛吹市の一大イベント「石和温泉花火大会」を明日に控え、周囲の熱気も高まっているから、なおさら気分は盛り上がります。

会場となったのは、石和八幡宮前の市部本通り。遠妙寺前から西町のエッソガソリンスタンドまでの約800mが歩行者天国になり、道路両脇には数えきれないほどの露店が軒を連ね、縁日の賑わいを見せています。夜7時、開会とともに一夜限りの“ホコ天“は大勢の人で埋めつくされました。その群集を押し分けて進むように「八幡みこし」や「子供みこし」など7基の神輿が威勢よく通りを練り歩きます。「東京お囃子保存会」のお囃子では、ひょっとこのお面をかぶった子供たちが祭り囃子に合わせて踊り、その滑稽な振り付けに多くの人が釘付けに。そして一際目をひいたのが、「甲府消防記念会 鳶」による町火消しの伝統芸能「はしご乗り」。間近で見る力強くキレのある演技は迫力満点で、技がくり出される度に大きな拍手が沸き起こっていました。

一方、駅前通りより西側のストリート会場では、地域参加による演舞大会が道路いっぱいに繰り広げられています。「笛吹市民謡部」による優雅な民踊パレードや「春日居信玄ロック隊」の華麗で勇壮なパフォーマンスがお祭りに花を添えました。八幡宮の筋向かいにある仲町小林公園に足を運ぶと、元気な若者たちがストリートダンスを披露。彼らを囲むように何重もの人垣ができ、こちらの新感覚の踊りも人気を集めていました。踊りだけでも民謡あり、ロックあり、ヒップホップ系ありと、とにかく多彩。レポートでは書ききれないほど盛りだくさんのイベントが詰まった「二十日祭」は、夜10時まで続きました。

この「二十日祭」は、笛吹市商工会や地元の商店が中心となって町ぐるみで作り上げている分、昔ながらの“地区のお祭り”といった雰囲気でした。来場者も近隣の住民や家族連れが多く、今や全国的に有名となり観光客が多く訪れる「花火大会」とはまた違う趣を見せています。ある商店では店先にテーブルや椅子を並べ来場者にドリンクやフルーツをふるまうなどアットホームな雰囲気。また全国チェーンのコンビニも特設の屋台を組んでお祭りに参加し、地域に溶け込んでいる様子でした。地域の人たちが盛り上げ、地域の人たち自身が思いっきり楽しんでいる「二十日祭」は、夏祭り本来の姿を見せてくれたような気がします。 (取材:しんたま)

 

 

 

 

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