
水芭蕉の開花情報2014
観察する水芭蕉は、境川町にある「藤垈の滝」公園内、「清流ゾーン」に群生しているものです。群生地の周囲には遊歩道が巡り、老樹の茂る林の中を散策しながら、花を観察することができます。公園内にはトイレ、水道、駐車場、東屋などが整備されています。藤垈の滝から流れる水の温度は、年間を通して13度と低く、夏には涼を求めて訪れる人の絶えない名勝となっています。標高約440mの地点です。
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第3回
取材日:2014年3月7日(午前) 晴れ
前回から約2週間後の観察です。日陰が多いため、公園内にはまだ多くの残雪が見られます。
雨で雪が氷り滑りやすくなっているので観察の際は足元に注意が必要です。
午前中は気温も低く雪のせいで肌寒く感じるものの、公園入口の桜のつぼみは赤く色付いてきており、「藤垈の滝」公園にも確実に春が訪れているのを感じます。
園内の水芭蕉は、最も生育の早い基準(木)のある池周辺で、3~5センチほどの小さな苞が見られるものがありました。
あと数日もすれば仏炎苞が更に伸び、中から円柱状の花序が見えてくるのではないでしょうか。

公園入口はまだ雪が多く残っています

群生地までの遊歩道。日陰は凍っているところも

基準(木)のある池。最も生育が進んでいます


手前の水芭蕉には小さな白い苞が見えます

こちらも小さな苞が顔を出しています

基準(木)です。他の水芭蕉よりも生育が早いようです。

池の下の沢へ行く途中。竹が倒れていました。

池の下流の群生地は水量が少なくは背丈も低い。

沢の上部の群生地です。こちらも背丈は低め。緑の葉しか見られません。
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水芭蕉の観察地について
●群生地内では以下のことにご注意ください
この場所での植栽、伐採は禁じられています。 群生地内での飲食や喫煙はご遠慮下さい。 群生地水場への立ち入りはご遠慮下さい。 ゴミは各自必ずお持ち帰り下さい。 ペットを連れてのご入場はご遠慮下さい。
●「藤垈の滝」公園の水芭蕉
境川町は新潟県中条町(現在の胎内市)と「板額御前」を縁に姉妹町村になっています。境川町では、中条町で群生する水芭蕉を取り寄せて、この公園に植栽しました。この公園内も年間を通して水温が低く、水芭蕉の育成に適していた為、現在のように毎年花を咲かせてくれるようになりました。

●境川町とは
曽根丘陵の東に位置し、南側から甲府盆地を望-む景色は壮大です。山頂に電波等が並び立つ坊ヶ峰は、境川のシンボル的存在です。スモモの栽培が盛んで、春には白く可憐なスモモの花と、ピンク色の桃の花を同時に見ることもできます。古代より栄えた土地の証として縄文時代の土器などが多く出土します。また、穏やかで自然豊かな里山の風景は、深沢七郎の「楢山節考」の舞台になったり、俳壇の巨匠、飯田蛇笏・龍太親子を輩出したりと、文豪にインスピレーションを与えたロケーションでもあります。
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