“マクロビオティックス”料理教室(5回目)

現在、観光庁の推進する「官民協働した観光地再建・強化事業」として、笛吹市において「マクロビオティックス」を活用した地域振興策の実施が進められています。

第5回目のマクロビオティックス料理教室では、旅館などの地域事業者が参加し、マクロビオティックスの理論に基づいた料理方法を学びました。

実習で作るレシピについてオリエンテーションを受ける参加者。講師は新潟でマクロビオティック専門の料理教室を開催されている、細貝恵子さん。
実習のために、新潟から山梨までお越し下さいました。そして今回は、ビューティーフード研究家でモデルの室谷真由美さんも東京からいらして下さいました。

本日の実習内容はいつになく盛りだくさん。手打ちうどんとかぼちゃグラタン、人参といちじくのサラダ、ごまプリンとチョコババロアのスイーツ2品を作ります。
9月は夏から秋への季節の変わり目。急な気候の変化に対応するために体にも負担がかかる時期ということで、体をいたわる時期ととらえ、温め効果のある秋野菜を使ったり、生野菜よりも火を通した野菜を使ったりするそうです。例えば、かぼちゃは安定のエネルギーを持つ野菜と言われていて、体に安定を取り戻させてくれるので、この時期にはもってこいの野菜なのだそうです。

では、まずは下準備から。野菜を切ったり、揚げたり、分量を量ったりと皆さん黙々と準備を進めます。

野菜を素揚げ中

塩もみ中

実習5回目なので野菜の切り方や調味料の名前もばっちりです。チームワークさえ感じられます。

お料理に入っていきます。
まずは人参といちじくのサラダです。

小さくカットしたいちじくと炒ったナッツ

千切りにして塩もみした人参

レモンで味付けして混ぜるだけ。以上、完成です。とっても簡単!

次に冷まし固めなくてはいけない、スイーツ2品をつくります。

お菓子づくりが分量が大事。特別ゲストの室谷さんが計量して下さいました。

ごまプリンもチョコババロアも、豆乳をベースにしたスイーツです。葛と粉寒天を使って、もちもちプルプルの触感に仕立てます。甘味料は、砂糖ではなくマクロビ定番のアガベシロップですね。
材料を量ったら、混ぜ合わせてよく溶かします。沸点までもっていき、もったりするまでゆっくり混ぜていきます。

火をとめたら、粗熱をとって、型にいれ、固まるまで冷蔵庫へ。

次は、いよいよ手打ちうどんとかぼちゃグラタンです。うどんを作りながら手分けしてグラタンを焼いていきます。
ホワイトソースを混ぜている間に、うどんの粉を混ぜます。

豆乳ベースのホワイトソース

水分を足しながら混ぜます

このとき、うどんの粉を捏ねてしまうとグルテン化してしまうので、捏ねずにちぎるように粉全体に水分をふくませていきます。分量は同じはずですが、色と硬さが三者三様です。不思議ですね。
ある程度固まったら、ビニール袋に入れて寝かします。

10分たったら、また捏ねて再びビニール袋で寝かせます。

この間に、出来上がったホワイトソースをグラタンにかけ、オートミールとパン粉をのせ、オーブンで焼きあげます。

そろそろ寝かせたうどんが良い感じになってきたので、最終仕上げです。
棒で切りやすいようにのばしていきます。なかなか力のいる作業です。広がり型も三者三様です。

うまくのびたら、今度は包丁の先をうまく使い、細く切っていきます。

いよいよ茹でていきます。

うどんに具をのせてナッツだれをかければ出来上がり!グラタンもうまく焼き上がりました。 スイーツもとっても美味しそうです。

人参といちじくのサラダは、塩とレモンで味付けしただけなのに、とても風味が強くて美味。ドライいちじくとナッツが、全体をうまくまとめあげています。皆さん驚いていました。
ナッツだれでいただく手打ちうどんは、もちもちの仕上がり。まるで生パスタのような食感です。スイーツも、乳製品を使っていないのに、コクがあって濃厚な味わいでした。

食後にお料理の感想などを話します。
「旬の野菜がふんだんに使われていれば、女性だったらきっと嬉しいはず」「マクロビの粉料理は奥が深いのでもっと勉強したい」など様々な立場からの意見が飛び交います。

次回以降も毎回異なるレシピでマクロビオティックスの技術を学びます。次のレポートをお楽しみに。

 

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