“マクロビオティックス”基礎理論講座

現在、観光庁の推進する「官民協働した観光地再建・強化事業」として、笛吹市において「マクロビオティックス」を活用した地域振興策の実施が進められています。5月の事業説明会では、事業の意義や方向性についての確認、またビューティーフード研究家 室谷真由美さんを招いてのマクロビオティックスのトークショーなどが行われました。

今回のマクロビオティックス基礎理論講座では、旅館や飲食店などの地域事業者が参加し、マクロビオティックスの考え方、食事法のガイドラインなど、マクロビオティックスを活用する上で欠かすことのできない基礎理論を学びます。

「あなたのからだは何でできていますか?」

      という講師の質問に、水、タンパク質、などの答えが飛び交います。

講師の答えは、「食べた物」

マクロビオティックスでは、何をどのように、どれだけ食べるか(INPUT)で、その人の病気や健康、寿命や気性(OUTPUT)が左右されると考え、だからこそ未来の自分を創る一食一食の「今の食事」を大切にし、より良い選択をしよう、という考えが根底にあります。ただ「野菜しか食べない」とか「動物性食品は一切摂らない」という食事法のことではないのですね。

マクロビオティックスでは、事物を「陰」と「陽」に相対的に分け、陰陽のバランスを重視します。食べ物にも陰陽があり、食べ方でバランスをとっていくことが大切と考えます。

マクロビオティックスで玄米や皮付きの野菜が使われるのには、野菜や穀物など、根や皮、モミを取り去らない状態で頂くという「一物全体」(一つのものを丸ごと食べる)という考えが背景にあります。また、人間も自然環境の一部であることから、その土地で収穫できる食べ物を食すことで気候風土に適応し、精神や体のバランスを維持できるという「身土不二」の考えは、地産地消の活動にも繋がります。

基礎理論を学び終わった参加者から、農薬や遺伝子組み換え食品等の扱いについて質問が飛び交いました。地産地消を推奨するマクロビオティックスの普及が進めば、笛吹の食材の魅力がより多くの方に伝わり、消費拡大や生産意欲の向上に繋がっていく可能性もあるのではないでしょうか。

 

次回は、いよいよマクロビオティックス料理教室が全12回コースで始まります。笛吹市の地域事業者が理論に基づいた料理方法を実習で学び、マクロビオティックスを活用したおもてなしの実現に向け本格的に準備を進めます。次のレポートをお楽しみに。

 

ページトップへ

〒406-0834 山梨県笛吹市八代町岡513-5 Tel.055-287-8851 Fax.055-287-8852
Copyright 2009-2012 Fuefuki-syunkan.net. All Rights Reserved.