
水芭蕉の開花情報2011
観察する水芭蕉は、境川町にある「藤垈の滝」公園内、「清流ゾーン」に群生しているものです。群生地の周囲には遊歩道が巡り、老樹の茂る林の中を散策しながら、花を観察することができます。公園内にはトイレ、水道、駐車場、東屋などが整備されています。藤垈の滝から流れる水の温度は、年間を通して13度と低く、夏には涼を求めて訪れる人の絶えない名勝となっています。標高約440mの地点です。
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開花記録一覧
第1回(2/16)|第2回(3/2)|第3回(3/7)|第4回(3/11)|第5回(3/15)|第6回(3/18)|第7回(3/24)|第8回(3/29)|第9回(4/5)|第10回(4/11)終了
第2回
取材日:2011年3月2日(午前) くもり
約2週間ぶりに藤垈の滝を訪れました。空気は以前ほど冷たくありません。確実に春が近づいているようです。公園内は、シルバー人材センターの方たちが清掃をして下さっていて、前回とは見違えるほどきれいになっていました。水芭蕉たちは一見変わりがないように見えますが、目を凝らすと、葉の根元に白い苞が覗いているものもいくつかありました。昨年よりも随分早いと感じます。先日、春のように暖かい日があったので、水芭蕉たちが慌ててしまったのかもしれませんね。全体的には、まだまだ葉の巻きは固く、内側に瑞々しさを蓄えているところです。

少しだけ寒さが和らいできました。


左上:シルバー人材センターの方たちが公園内の清掃をしています。右上:落ち葉を一掃したら、本当にきれいになりました


左上:シモクレンの蕾も膨らんできました。右上:公園奥の散策路に新しい橋が架かっていました


左上:若い葉が水の粒をはじきます。右上:ぎゅっと巻かれた葉は、瑞々しくて力強い

落ち葉が堆積してできた泥の中から顔を出しています


左上:小さな白い仏炎苞がのぞいています。右上:葉の陰になっていて、見逃すところでした

全体的にはまだまだという印象ですが、こんな気の早い株もいくつか出ています。
水芭蕉の観察地について
●群生地内では以下のことにご注意ください
この場所での植栽、伐採は禁じられています。 群生地内での飲食や喫煙はご遠慮下さい。 群生地水場への立ち入りはご遠慮下さい。 ゴミは各自必ずお持ち帰り下さい。 ペットを連れてのご入場はご遠慮下さい。
●「藤垈の滝」公園の水芭蕉
境川町は新潟県中条町(現在の胎内市)と「板額御前」を縁に姉妹町村になっています。境川町では、中条町で群生する水芭蕉を取り寄せて、この公園に植栽しました。この公園内も年間を通して水温が低く、水芭蕉の育成に適していた為、現在のように毎年花を咲かせてくれるようになりました。

●境川町とは
曽根丘陵の東に位置し、南側から甲府盆地を望-む景色は壮大です。山頂に電波等が並び立つ坊ヶ峰は、境川のシンボル的存在です。スモモの栽培が盛んで、春には白く可憐なスモモの花と、ピンク色の桃の花を同時に見ることもできます。古代より栄えた土地の証として縄文時代の土器などが多く出土します。また、穏やかで自然豊かな里山の風景は、深沢七郎の「楢山節考」の舞台になったり、俳壇の巨匠、飯田蛇笏・龍太親子を輩出したりと、文豪にインスピレーションを与えたロケーションでもあります。
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