「蕗の葉」
蕗の葉の 大きくなりて 重なりし (倉田 紘文)
春一番に出てくるフキの花茎がフキノトウですが、蕗は数少ない日本原産の野菜の一つで平安時代から野菜として栽培されているそうです。 笛吹でも野山に自生しているのを見かけますが畑の隅で繁殖しているのも目にします。フキは野菜でもあり山菜でもあるわけです。この季節、若い葉柄(ようへい)を採って山菜として食すこともできます。 透き通った淡緑色の葉柄は独特の香りと苦味を持ち、さわやかな春を表現する食材で、笛吹市の直売所でも販売されています。この時期、笛吹の直売所では、野菜に加え、タケノコ、タラの芽、こごみ、わらび、大バラ、コシアブラ…春山の恵みで賑わっています。(papico/2010.5)