「若緑」

新緑の山並み

故郷やどちらを見ても山笑ふ (正岡子規)

幼い頃、「あの山に触りたい」と父を困らせた。生まれたばかりのヒヨコのように暖かくて柔らかくてフワフワで…やさしい日射しをうけ木々が芽吹きにかかる春の山は、霞のなかで笑っているようで、目にもココロにも優しく映る。眠りから覚めた木々たちが若緑に山を染め、山桜が色をつける。笛吹の落葉樹の山は今、やさしく笑う。芽が出て若葉、青葉が茂り、紅葉し、落葉して、冬眠に入る落葉樹の山。私たちの祖先は森の恩恵を受けて暮らしてきました。燃料や食料だけでなく、生活に必要なものをそこから得てきました。私たちにできることは自然と人とが共生する里山を守り続けることと改めて強く感じさせられた風景でした。(papico/2010.4)

 

 

 

 

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