御坂ぶどう祭り・巨峰の種飛ばし&大抽選
平成22年9月20日、あいにくの曇り空、朝方少し雨のパラついた笛吹市内ですが、却ってそれが日射しをやわらげてくれて、厳しい残暑が続く中、少し過しやすい天候となりました。会場はみさか桃源郷公園駐車場。御坂ぶどう祭りは23回を迎える伝統あるイベントです。抽選は今日(9/20)御坂町観光協会フルーツ部会加盟の58農園をご利用した方を対象におこなわれ、「みさかワインとぶどう果汁」「ミニワイン3本」「巨峰餅菓子」「ぶどうの果汁」「豪華ティシュペーパー(担当者笑談)」が当たります。空くじなし!今年からは笛吹市のぶどうEXPOの応援も加わり石和温泉から足湯の出前も登場しました。
午前10時のスタートから次々と車で来場されるお客様で大賑わい。抽選機のテントの前は早くも行列です。 中には回転式の抽選器が初めてというお子さんもいて、ものすごいスピードで回しては大人たちの微笑みを誘っていました。この日抽選に訪れた方は約600名。山積みされた景品が次々と減っていきました。
第8回を迎える巨峰の種飛ばし大会。運営方法はエントリー約20名が1組となって競技がおこなわれます。組の中でもっとも遠くへ種を飛ばした方に巨峰3房、組2位に方には2房、組3位の方には1房が贈られます。エントリーは順次継続して行われ、再び20人近い人数が集まれば新たな組として競技が行われます。したがって組によっては対戦相手の運不運もありますし、大人から子供まで性別問わず誰もが参加できるイベントですから番狂わせの可能性も十分。もちろん女性や小さなお子さんは少し前のラインから飛ばせるようハンデも設けてあります。更に全参加者の中でもっとも遠くまで飛ばした方にはグランドチャンピオンの称号と共に巨峰4kgが、2位、3位の方にもそれぞれ3kg、2kgが後日送られます。歴代の最長記録はH20年第6回大会の11m75cm。これはおいそれとは届きませんぞ。
準備万端でチャレンジャーを待っていますと、現れたのは自称「さくらんぼ種飛ばしチャンピオン」の馬場さん。埼玉県からこの巨峰の種飛ばしでもチャンピオンになろうと、そのためだけに来てくれたという猛者です。
そして巨峰と栄誉を目指しての戦いが始まったのです。
見ていると皆さん、上手く飛んでも足元に落ちても欣喜雀躍。「巨峰の種飛ばし」実は種を口に含むだけで、ぶどう生産者とお客様が心を一つに出来るハートフルなイベントだったのです。とは言え記録の方も大切。なにせ巨峰4kgが掛かっています。13組計212名が挑戦した今年の種飛ばし、歴代最高記録には及ばなかったものの、歴代2位と3位が更新されるなど好記録が続出しました。結果、見事第8回のグランドチャンピオンに輝いたのは静岡県下田市の加藤さん!記録11m50cm!2位には11m45cmで、横須賀市の森口さん、3位小田原市からいらした山岸さん10m60cmでした。おめでとうございます。
午後4時、日も傾きかけたところで、盛況のうちにイベントはお開きとなりました。総入場者数は約1.000人と、まさに御坂観光協会フルーツ部会の皆様の、地域とぶどうに懸ける愛情が形となったお祭りと実感しました。(取材:三言居士 )