第77回 長崎かかし祭りレポート
夕暮れの案山子たち。不思議な雰囲気です
2010年8月28日、八代町長崎で『かかし祭り』が行われました。このお祭りは、なんと今年で77回目！大ケヤキのある荒神堂広場には小さなステージが組まれ、多くの露天が並びました。元々は石尊祭にちなんだお祭りですが、いつの頃からか案山子のコンテストが行われるようになり、今ではすっかりこのお祭りの目玉となりました。今年も広場に隣接するブドウ畑に、エントリーした案山子がずらりと立てかけられました。夕暮れの中で見る案山子たちは、ユニークで楽しいものばかり。溢れる手作り感に、素朴な温かさを感じます。
話題のキャラクターたちが案山子に…
広場横のブドウ畑に沿って展示
日が暮れて、夜がどんどん濃くなっていきます。ステージ上の提灯が、明るく輝き始めました。並んだ露天屋台の裏側で、御神木のケヤキがひっそりとお祭りの様子を見守っています。大きな洞のある、とても長寿のケヤキです。もうずっと長いこと、この地域の人々を見守ってきました。年に一度の賑やかな夜を、老木も楽しみにしていたかもしれません。
お祭りを見守る大ケヤキ
大きな洞が神秘的です
昼間各地区を練り歩いた子供みこしが、荒神堂前に戻って来ました。ステージの上では、案山子コンテストの入賞作品の表彰式が始まりました。（結果はコチラ。）笛吹市役所八代支所の支所長が入賞者に賞品を授与します。豪華賞品は、なんとお米！さすが、かかし祭り！不況不況と言われる昨今、こんなに嬉しい賞品はありません。よし、来年は自分も応募しよう！…と思った人、私だけではないはずです。
いよいよコンテストの入賞者発表！
八代支所長から豪華賞品が授与されます
さて、ステージでは歌謡大会が始まりました。八代町在住で山梨園芸高校に通っている大川リョウゴ君が、三味線を披露してくれました。始めて３年目だというリョウゴ君。落ち着いた物腰がまるでお侍さんのようです。躍動するリズムが弦の上で弾け、凛々しさが和の旋律に乗って響いてきます。すごくカッコ良かったです。今時の少年少女には、こんな素晴らしい方がいらっしゃるのですね。大変感心しました。 その後、本日の歌謡ショーの主役、原愛佳さんが登場。さすがプロの歌い手さんです。最初から観客の皆さんが歌声に聞き入っています。山梨応援ソングの『甲斐の国フルーツ音頭』等を熱唱してくださいました。お客さんを楽しませるのも、さすがという感じ。地元のお父さんたちとデュエットしたり、大いに会場を盛り上げてくださいました。
荒神堂の祠。藍色の空を背景に
三味線を披露してくれたリョウゴ君。凛々しい少年
本日の歌謡ショーの主役、原愛佳さん
地元のお父さんとデュエット。楽しそう！
最後は地元の方たち参加のカラオケ大会です。小学生の女の子たちや、高校生のお姉さんたちが、自慢の歌声を披露しました。いつもは静かな荒神堂広場が、この夜ばかりはいつまでも賑わっていました。（取材：さっさ）
まだまだ盛り上がる夏の夜です
デビュー15周年 原愛佳（はら あいか）さんプロフィール 東京都出身。趣味は油絵。皆様方に親しまれる実力派歌手になることが、目標だそうです。 山梨県のオリジナルご当地ソングも、沢山歌っていて、『甲斐の国フルーツ音頭』『笛吹川慕情』など、地域のＰＲ、活性化に一役買っています。 HPはコチラ http://www.aika-office.jp/
