2009 笛吹の夏祭り 「若彦路ふるさと納涼祭り」レポート

模擬店や輪投げに夢中の子供たち

八代町の夏祭り「若彦路ふるさと納涼祭り」は午後6時、夕闇が迫りくる中始まりました。八代町総合会館北側グラウンドの特設ステージをメインに、周りにはグル~ッと露天や各種団体の模擬店、アトラクションなどが並び、開会と同時に多くの子供達で賑わっていました。

先ず、この八代地区のお祭り会場で感じたのは、先にも書きましたがとにかく子供達が多いなぁという事です。会場が八代地区の中心地にあることや、スタート時間がまだ明るい時間帯だった事、理由はきっとあるのでしょうが、何よりも子供達が夢中になるような遊び?地域の体育指導委員さん達が行っていた「輪投げ」や「シャボン玉」づくり、その他にもスイカのサービスやフリーマーケットなど、手慣れた地元の方たちがサービス精神一杯に大人から子供まで持て成し、それこそ地元ならではのお祭りという、とても「心のこもった感」が伝わって来るものでした。

さて、そんな中始まったプログラムの最初のステージは(実際にはステージには上がりきれないのでステージ前)地元、山梨園芸高校の生徒による翠檪(すいれき)太鼓の演奏からでした。山裾に残る鉛色の雲が幻想的な雰囲気を醸し出す中、徐々にバチのスピードも上がって行き、数ヶ月前に観た時より更に成長した姿を見る事ができ、正直素人ですが、五感に響く太鼓の音には鳥肌が立つくらいでした。また、三味線を弾く背中も凛として、後ろ姿に浮かぶ「翠檪」の文字には目を惹かれてしまいました。

山梨園芸高校の生徒による翠檪(すいれき)太鼓

盆踊りの輪と大抽選大会の様子

その後の地元軽音楽のジャズバンドも軽快にリズムを刻み、アレンジされた島倉千代子の「人生いろいろ」などは、なかなかよそでは聴けない一曲ではなかったでしょうか。そして祭りも中盤を迎え、地区の民謡部を中心に盆踊りが始まり、一人二人、老いも若きも入り交じりやがて大きな輪となり、夏祭りの陣形へと変わりました。こういった地域のお祭りの定番として盆踊りは欠かせないものだったのですが、最近は盆踊りをやらないところが多くなってきていたので、そういう意味では何となく久し振りに昭和?を感じることができて、良かったなぁと思ってます。

そして終盤のプログラムとして行われました大抽選大会。ステージ前にへばりつく子供たちにあおられながら、抽選箱に手を伸ばす実行委員さん。司会者の発表に一喜一憂、最後の最後に見事コシヒカリが当選した主婦の方も満面の笑顔を浮かべていました。お祭りのエンディングは恒例の打ち上げ花火で締めくくられました。

地域のお祭りとして年々少しずつ内容なども変わってきていますが、地域を愛する皆さんと実行委員会を中心に盛り上げようとする心がまとまり、その輪が盆踊りのように段々大きくなって、このようなお祭りが伝承されて行けばいいなぁと思いました。 (取材:Donガバチョ)

 

 

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