勝利大明神祭

「ほっこでい~!」の掛け声がそろう

次の地区の担ぎ手にバトンタッチ!

2009年11月3日(文化の日)午後、笛吹市八代町北区で、伝統のお祭りが行われました。小規模な地元の人のためのお祭りですが、その歴史は古く、明治の初期から続いているそうです。

区内にある団栗塚古墳は4世紀頃に朝廷で活躍した武内宿禰の墳墓といわれ、神功皇后に従って三韓を征討し勝利を得た功労者の墳墓であるとして、「勝利塚」とよばれるようになりました。古墳には祠が建てられ、勝利大明神をお祀しています。以後、鎮護神、武運の守護神として信仰を集めるようになりました。

地元の人が「しょうりさん」と呼ぶこのお祭では、団栗塚古墳を出発したお神輿が、北区の各地区を練り歩き、最後は区内にある熊野神社へ向かいます。各地区ごとに担ぎ手が交代するのも見所です。

「俺は昔っから、この祭りが大好きなんだ。」と話してくれた年配の男性。もう何年も前には、ご自身が担ぎ手だったのでしょう。今はお神輿の後方から、若い衆に活を入れています。各地区では奥さん達が、お神酒と肴を担ぎ手に振舞います。その年の当番になったお家では、お祭りの準備に割かれる時間も少なくないとのことでした。こういった地域のお祭りが何十年も残っていくには、地元に住む方々の地域に対する愛着や誇りが不可欠です。お年寄りから子供まで、みんなが参加し笑顔を交わす…現代社会では忘れられがちな、大切なものがここにありました。

この日は山の稜線がくっきりと映える爽やかな晴天。この辺りは、桃畑やブドウ畑、古い蔵など、昔と変わらぬ景観が残っている地域です。懐かしい景色に、はっぴ、鉢巻、のぼり旗が翻ります。地域の老若男女が一同に会し、伝統が継承されて行く瞬間です。 (取材:さっさ)

気持ちの良い秋の日…

お神輿は200kgぐらい。重いんです…

こっちは楽チンだよ~!

♪ドンドッコドン…とっても上手

揺れてもこわくないもん!

山と神輿はよく似合う

お茶をすすめてくれるお母さん

二人の息もピッタリ!イナセです!

伝統の風景…

 

 

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