特集:やまなしヌーボーで乾杯!

『やまなしヌーボー』って何?

さっさ:「ねえねえコノハ先生、最近日が暮れるの早くなりましたよね~。なんだかすっかり秋ってかんじ…。どうりでお腹が減ると思った…。」

コノハ先生:「ふーむ、秋と言えばもう間もなくじゃの。やまなしヌーボーの解禁が!待ち遠しいの~!」

さっさ:「ん?『やまなしヌーボー』って何ですか?」

コノハ先生:「何?知らんとな!笛吹っ子だったら、それは知っとかないとまずいぞ!しょうがない、教えてやろう。『やまなしヌーボー』というのはじゃ、その年に収穫された甲州種とマスカットベリーA種のぶどうを使った、山梨県産ワインの新酒のことを呼ぶのじゃ。それでもって昨年、山梨県ワイン酒造組合では、毎年11月3日を『やまなしヌーボー』の解禁日と決めたんじゃ。」

さっさ:「そっか、解禁日がある方が、ワクワクして気分も盛り上がりますもんね~。」

コノハ先生:「だが造ってる方は大変じゃぞ。9月の中旬ぐらいにぶどうを仕込んで、発酵、熟成に3~4週間、ろ過して、瓶詰めして、ラベルを貼って、解禁日までに小売店まで流通させなきゃならなんのじゃ。これはそうとうタイトなスケジュールと言える。職人さんたちにとって、ヌーボー造りは時間との戦いなのじゃ。」

さっさ:「へー、裏側でそんな苦労があるんですね。ヌーボーを味わう時は、この話を思い出そうっと。」

コノハ先生:「山梨県は全国一のワインの生産地だってことは知っとるな。山梨ワインは国産ワインの代表と言ってもよい。あと何年かしたら、ボジョレーヌーボー解禁日のように、『やまなしヌーボー』の解禁日には日本全国でカウントダウンが行われるようになるかもしれんぞ。」

さっさ:「このところの甲州種ワインの人気は本物ですもんね~。全国的にもかなり定着しているし…。今年の国産ワインコンクールでは県内ワイナリーから金賞が3つも出たんでしょ?」

コノハ先生:「うむ、甲州ワインに対する評価の高さは、造り手たちの情熱の賜物じゃ。実際、素材となるぶどう作りの段階から、品質にこだわって試行錯誤を続けておる。山梨のワイン製造の技術は、今ではかなり高い水準にあるのじゃ。また、マスカットベリーAで造った赤ワインも、数年の内に全国に知られるようになると生産関係者は考えておるんじゃよ。」

さっさ:「そんなおいしい甲州ワインの新酒だったら、やっぱりおいしいのかな?」

コノハ先生:「うむ、ヌーボーにはヌーボーならではの味わいがあるしの~。」

さっさ:「ヌーボーならではの味わい?」

コノハ先生:「そうじゃ。醸造してすぐに飲むから、フレッシュなぶどうの味や香りがフルーティーに楽しめる。加えて醸造中、酵母が醸し出す香りも味わえるのじゃ。」

さっさ:「うぅ~、なんだか飲みたくなってきました!甲州ワインのヌーボーだから、きっとお料理にもあうんですよね。」

コノハ先生:「白はワインなのに、刺身や焼き魚といった和食とも合うからすごいのぉ。もちろん、パスタなどのイタリアンとも合う。ぺペロンチーノなどたまらんぞ!赤も熟成前のヌーボーはタンニンの量も程よくて飲みやすいから、肉料理やタレのかかった料理との相性は抜群じゃ。うなぎの蒲焼なんかと合わせると最高じゃぞ!」

さっさ:「え~っ!うなぎの蒲焼とワインですか!ちょっとびっくり。今度試してみよ~っと。」

コノハ先生:「わしらの住んでる笛吹市にも、ワイナリーが何件もあるじゃろ。解禁に合わせて、新酒を存分に楽しめるイベントを企画している所もあるみたいじゃぞ。」

さっさ:「そうなの~?解禁日がホントに楽しみになってきちゃった。だけど、11月3日までお預けだなんて…。あ~ん、待ちきれないよ~!」

※今回は県立ワインセンターの原川様に伺ったお話を元に記事を構成致しました。
興味深くてわかりやすいお話をどうもありがとうございました。

ワイン特集に戻る

 

ページトップへ

〒406-0834 山梨県笛吹市八代町岡513-5 Tel.055-287-8851 Fax.055-287-8852
Copyright 2009-2012 Fuefuki-syunkan.net. All Rights Reserved.