第1弾ごんざぶろう鍋 第2弾ちょこぼうとう 第3弾たまか雑炊

なんだか懐かしくなる味 『たまか雑炊』

たまか雑炊

不景気と言われることにも慣れてしまった今日この頃…。世相は相変わらず沈滞ムードですが、私たちの生活は日々続いていくわけです…。そう、いつまでも「どんより」なんかしてられない!こんな時こそ元気を出さなくちゃ!そういうわけで、またまた笛吹の鍋を考えてみましたよ!今回は雑炊です。 その名も『たまか雑炊』!

「たまか」っていうのは、甲州弁で「倹約」とか「つましい」って意味の言葉です。私たちのご先祖様は、冬の寒さの厳しいこの土地で、たくましく生き延びていらした方々です。何も収穫の無い時期であっても、工夫して貯えられた食物を、上手に調理して暮らしてきました。こんな時代だからこそ、先人の生きる知恵を活用しようではありませんか! 今回は笛吹の食材の中でも、冬の保存食にスポットを当ててみました。けっして粗食と侮る無かれ。天日に干された食材から染み出す旨みは、滋味溢れていて、栄養価も高い!食物繊維も豊富だから、少ない量でも満腹感を得られるんです。素朴でやさしい味わいは、現代人の心が今一番求めているものかもしれません…。

材料 〈2人分〉
ごはん 茶碗1杯
切干大根 10グラム
芋がら 1本
干し椎茸 2個
凍み豆腐 1枚
地菜の漬物 葉1枚分
むかご 20粒ぐらい
たまご 1個
醤油 大さじ1
味醂 小さじ2

1.切干大根、芋がら、干し椎茸はよく洗って水で戻し、それぞれ食べやすい大きさに切っておく。

2.凍み豆腐を水で戻し、1センチ角に切っておく。地菜の漬物を粗く刻んでおく。

3.切干大根、干し椎茸、芋がらの戻し汁を土鍋に入れて火にかける。沸騰したら、良く洗ったむかご、切干大根、干し椎茸を入れ、やわらかくなるまで煮る。

4.浮いてきた灰汁をとり、芋がら、凍み豆腐を加えてさらに煮る。

5.醤油、味醂で味を整え、ごはんを加える。

6.地菜の漬物を加えて煮る。溶き卵をまわし入れてよく混ぜる。卵が程よく固まったら出来上がり。

7.あつあつです!

地産地消!ふえふき冬の保存食

切干大根

切干大根

細切りにした大根を天日に干した保存食。家庭によって大根の切り方などが違い、食感も微妙に異ります。今回は境川直売所にて、一般家庭のお母さんが作ったものを購入。

芋がら

芋がら

笛吹市では昔から食べられている里芋の茎を乾燥させた保存食。水に浸せば、意外とはやく戻り、戻し汁は甘味があります。今回は境川直売所にて購入。

干し椎茸

干し椎茸

笛吹市では椎茸を原木栽培している家庭もよく見かけます。天日に干されたものは、生のものよりも旨みが凝縮され、ビタミンD2も多いそう。戻し汁はだし汁として使えます。

凍み豆腐

凍み豆腐

冬、豆腐を屋外に藁で吊るして凍らせ、そのまま寒風で乾燥させる保存食。全国的には高野豆腐の名で知られていますが、この地域では凍み豆腐と呼ばれることが多いようです。昔は冬の間の大事なたんぱく源でした

地菜の漬物

地菜の漬物

これぞ母の味。笛吹の各家庭では地菜(野沢菜など)を大量に漬物にします。冬の間、毎日のように食卓に登る馴染み深い郷土食です。今回は境川直売所にて購入。

むかご

むかご

山芋の地上にできる実の部分。素朴な味わいが嬉しい山の恵みです。今回は八代グリーンファームにて購入。

 

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